ムゲン・スペース・メモランダム

一度ファンになると、一生付き合っていくのが私のファン流儀。言い換えれば、そういう人しかファンにならない。私の世界はムゲン・スペース。夢中になれるって、しあわせ。

アメリカと日本の習慣の違い 2

 私の両親がアメリカに来た時は、いちいちうるさいくらいにエチケットを注意した。だが、父の友人が一緒の時や、私の叔父や叔母にはダイレクトに注意できそうもなく、ひたすら「こちらのスパゲティはまずいですよ」と言っていた(これは事実でイタリアン専門店以外でのスパゲティはブヨブヨのふやけたものが出てくる)。音を立てないようにと事前に話していても、普段のお茶を飲む時のクセがでて、コーヒーや紅茶をズズズッと飲んで「アァーッ」なんて言われて、ヒヤヒヤしたことがある。それとなく、他人ごとのように例をあげて話しても、ピンとこないのか、自分だけは別だと思っているのか、「そういう人、いますよね」なんて言いつつ、ズズズッー。どうも、中年以上になるとマナーのタガがはずれてしまう人が多いように思った。
 中国(私が知っているのはおおよそ香港人と台湾人だが)ではにぎやかに食べるのが良い、とされているそうだ。それにペッと魚の骨やカニの甲羅などをテーブルに吐き出すのもマナー違反ではないというが、アメリカではそうはいかない。私も初めてその場面に接した時は驚いた。「ちょっと、そういうことをしてはまずいのじゃない?」と言ったら、「何が?」とその北京から来た中国人留学生は全く動じなかった。
 アメリカ人は総じてカジュアル好みだから(東海岸の上流階級はフォーマルかもしれないが、私はそういう経験がないので、何ともいえない)、食事中に話し声以外の音さえ立てなければ大体問題はない。そのむかし、お坊さんがスープを両手に持って飲み始めたが、音を立てなければ、こぼしもしなかったので周りのアメリカ人は逆に見ほれた、というエピソードがあるくらいだ。フォークやナイフの使い方も、ヨーロッパのようにうるさくはない。事実、私は香港でフォークを右手に持って食べていたら、香港人に「それは違うのじゃないか」と言われたことがある。アメリカではステーキなどを左手のフォークと右手のナイフで食べやすい大きさに切ってからナイフを置いて、フォークを持ち替えて食べるのは(正式はないが)マナー違反ではない。単純に、私がフォーマルな場所で食事をしたことがないだけかもしれない。が、私の友人たちはそうやって食べる。ただ、フォークでサラダなどを突き刺して食べるのはマナー違反だ、と言われた。このあたりは定かではない。そうそう、スパゲティも右手のフォークでクルクルまきとってから食べる(イタリア人はどうやって食べるのだろう?)。それから、フィリピン人の友だちはフォークは使わずいつもナイフとスプーンで食べていた。スプーンがフォークの代わりをするのだ。もしかしたら、ポルトガルやスペインもフォークを使わないのかもしれない。
 
 衛生感もアメリカと日本ではずいぶん違う。でも、これは次回にでも。
  1. 2008/07/13(日) 17:42:37|
  2. 習慣と文化の違い
  3. | コメント:0

アメリカと日本の習慣の違い 1

 熱いときに、好んでツルッと入る麺類を食べる日本人の感覚はすばらしいと思う。先日も、日本人の友だちのところへ行ったら、そうめんが出た。夏はひんやりとした麺類だよねぇ、と言いつつ食べた。
 そこで食べ方の話になった。私たちは在米20年以上のつわもの達で、外国で麺類を食べる時はすすらなくなった。それがエチケットだからだ。たとえスパゲティでも、ズルズルと音をたてて食べてはいけない。外国人というか西洋人は、食事中に音を立てることを非常に嫌がる。スープもコーヒーや紅茶もすする音を立ててはいけない。
 それから、食べ物が口に入っている時に話してはいけない。ちゃんと食べ物を飲み込んでから話さなくてはいけない。さらに、クチャクチャとかペチャペチャとか音を立てて食べては絶対にいけない。しかも、ゲップなんてしようものなら、まとまる商談がまとまらなくなってもおかしくない。
 ひところ、「パワー・ブレークファースト」とか「パワー・ランチ」と言って食事をしながらのミーティング(会議)が流行った。そのころ、通訳としてそういう会合に雇われた事があるが、困ったのは日本側の偉いさんたちのエチケットだった。相手側も私も、見てみないフリをするのだが、総じて最低の印象を与えたに違いない。ほとんどが、スープをすすり、食べ物を口の中に入れたまま話したからだ。いつか、偉いさんの部下に、「どうして食べる時のエチケットを事前に注意しないのですか?」聞いたら、「それは無理ですよ。上司にそんなことが言えますか」と答えられた。上司でも同僚でも、出張先の最低限のエチケットを守ってもらうのは当然ではないか。
 これは友人の体験だが、日本の新聞社から記者が来たてインタビューの通訳をすることになった。相手のスケジュールの都合上、遅いランチを食べながらのインタビューになった。記者がスパゲティを頼んだ時、友人はものすごく悪い予感がしたそうだ。案の定、その記者は片ひじをつけながらスパゲティを食べだした。当然のごとく、ズルズルと音を立ててすすっている。相手はちょっと眉をひそめながら質問に答えていたが、記者は全くそのようなことに気づかない。極めつけは、その記者がスパゲティの大きな皿をもって、かきこんだことだった。もう、相手も友人も驚きの余り、声も出なかったそうだ。
 中には、自分は日本人なのだから、西洋のエチケットに従う必要なない、と強気の御仁もいるが、もし、そうなら、外国人が土足で日本の家の中に入ってきても文句は言えないことになる。
  1. 2008/07/12(土) 16:22:49|
  2. 習慣と文化の違い
  3. | コメント:0

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Author:fanfunfuan
 かつては、「スクリーン」や「ロードショー」などにハリウッド映画の記事を書いていたライター。あるときは[AT],あるときは[ブリジット・ファン]、あるときは[アニタ・ムイ・ファン]と、・・・つい、その場の思いつきでHNが増えてしまったが、これからはfanfunfuan。仁侠映画、林青霞、ジュリー・アンドリュース、山口百恵さんたちは私の「ファン殿堂入り」した人たち。現在は、亡き梅艶芳(アニタ・ムイ)さんに夢中。因みに、写真はアニタです。
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