4月7日は寶蓮寺へ行くと言う友人の誘いを断って、代わりに省善真堂へ行った。膝が痛いのでとてもじゃないが寶蓮寺の250段あまりの階段は登れない。幸いにも、アニタ・ファン数人が省善真堂にいると言うので行った。そこで、お供物用のお金を金銀の色が入った紙を折って作った。お供えしてお参りをした後に大きなかまどに放り投げて天まで届け、アニタしっかり受け取って、と祈った。そうそう、お金はアニタのお姉さんのアンの分も作った。ファンの一人が、アニタとアンの霊位をきれいにしたという。確かに、ほかの霊位よりも白くなった。

その後、どういう経緯だったのか分からないが、これからみんなで梅媽(アニタのお母さん)とハイ・ティーをするという。日本人のファンも来ているから、と話したそうだ。私は特に梅媽を嫌いではないが、アニタが亡くなった後に長男と共にマスコミを賑わした数々の出来事は、アニタの名誉を傷つけ「面汚し」以外の何物でもないと思っている。「愚かな母親」だ。だから、特に親しくなりたい人ではない。が、グループで会うならいいだろう。アニタの遺灰のことを聞けるかもしれない。それで、香港島にあるレストランへ同行することにした。一緒に行ったファンたちは梅媽とはすでに面識があるようで、「アンティ(おばさん)」と呼んでいた。
結局、遺灰のことは聞くな、と止められたので聞かずじまいだった。何故、聞いてはいけないのか分からなかった。ファンから、高齢の梅媽を悲しませてはいけない、と言うようなことを言われたのだ。では、アニタのことを何も聞いてはいけないのだな、と思った。
すると、別のファンが「質問しろ」という。なんだかよく分からないが、あたりさわりのないことで、「アニタに漢方のスープを作ってあげたという記事を読みましたが、どんなスープですか」と聞いてみた。これに対して梅媽が詳しく答えてくれたが、いかんせん、言葉がスムーズに伝わらない。日本のファンに広く伝えるように、なんていわれたけど、すごく高価な天然ニンジン(高句麗のニンジンじゃなくて、中国産だとか)を毎日蒸して、そのエキスを「経典金曲演唱會」の舞台に上がる寸前のアニタはグイッと飲んでいた、と言うことくらいしか分からない。アニタの名前を口に出しても、それで泣いてしまうようなことはなく、むしろ雄弁になった。
突然、梅媽から「夕食を食べにこれから家においで」と招待されたが、そこまで親しくなるつもりはなかったから行かなかった。これが、正式にインタビューを申し込んで、その場所が梅媽の家、というのなら話は別だが。ただし、後日、アニタ・ファンから「どうして招待されたのに行かなかったの?行けば、アニタと写真と遺灰が置かれた祭壇があったのに。それにお参りもできたんだよ」と詰問されてしまった。遺灰は梅媽が持っているとわかっただけでいい、と思った。私のような詰めの甘い人間はジャーナリストにはなれないぁ。どこまでも喰らいつく貪欲さに欠けている。
- 2007/05/17(木) 08:26:22|
- 梅艶芳
-
-
| コメント:0