案の定、読み始めたら本を置くのがもどかしく、読んでしまった。毎日、ワン・チャプターづつ読めばいい、なんていうのは初めの2日だけだった。結末を早く知りたくて、はやる気持ちを抑えて読むのは大変だった。いつものように、知らない単語は読み飛ばし、半分位まで読んだところで我慢ができずにエピローグを読んでしまった。反則だけれども、ミステリーの本じゃないからいい、なんて言い聞かせて。このあとは、少し落ち着いて読めたから結果的には良かった。今は、ゆっくりと読み返すことができる。
以前NHKの仕事で会ったSF作家は、「アウトラインを完成させることに大半のエネルギーを注ぎ、それができてしまえばあとは書くだけ」と言っていた。「ハリー・ポッター」シリーズの原作者J ・K・ロウリングも7作のアウトラインを練って、それから一冊づつ書いていったわけだが、こういう大作を破綻なく書き上げるにはアウトラインは重要だ。私はアウトラインを練るのが苦手で、大学のライティングのクラスではエッセイを書き上げてからアウトラインを書いたりしていた。アメリカの大学はほとんどがエッセイ・テストなので、文章の書き方は理論的であることが重要だ。「行間を読む」なんていうことは通用しない。だから、ライティングのクラスではそれを徹底的にしこむ。それができるようになると、自由にフォームにとらわれない創作クラスに行けるのだが、私はこの基本的フォームのクラスでつまずいて、ライティングのクラスは最悪だった。
日本からの依頼原稿は、頭の中に一応の構想ができてから書いているので、決して行き当たりばったりに書いていたわけではないが、決められた字数が残り少なくなると、あわてて結論にもって行ったりした。今でも、この方法で書くことが多い。本は字数が決められているわけではないが、長いから、アウトラインもどきのものを作って書いた。次の本は、もう少しちゃんとしたアウトラインを練って書くつもりだが…。
- 2007/08/24(金) 09:46:41|
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