梅艶芳(アニタ・ムイ)のお葬式で弔辞を読んだ張敏儀(チョン・マンイと読むのだと思う)はアニタをフランスの歌手エディット・ピアフにたとえた。そのE・ピアフの伝記映画『LA VIE EN ROSE』が上演されている。日本でもまもなく公開されるはずだ。
アニタとエディットにはちょっとした共通点がある。どちらもウサギ年生まれで、エディットはフランスの庶民に愛された歌手なら、アニタは「香港の娘」といわれた歌手。エディットのお葬式には約4万人の人たちが集まり、パリの交通はストップしたと言われている。エディットが亡くなったのは1963年の10月10日で、アニタの生年月日と同じだ。二人とも恵まれない人たちに寄付をたくさんしたし、結婚せずに亡くなった。エディットが歌った「ラ・ヴィ・アン・ローズ」をアニタも95年のコンサートで歌っているが、これは93年に亡くなった陳百強(ダニー・チャン)の追悼の意味があった。ダニーは「粉紅色的一生」と言うタイトルで広東語カバーをしてヒットさせていたからだ。
もちろん、似ていないところもたくさんある。が、「奇妙な類似点」に興味があって映画を見た。ドジなことに、時間を間違えてしまったので、初めの5分くらい見逃した。エディットが歌っているときに、救急車を呼んだ、とかマネージャーらしき男が言っているシーンから見た。エディットはモルヒネ中毒で肝臓をやんでいたこともあり、ステージで何度か倒れてしまうシーンがある。亡くなる一年前のコンサートでも倒れ、観客が舞台に赤いバラの花束を次々に置くシーンは泣けた。
アニタがエディットの生まれ変わりかもしれない、という人がいるが、私はそうは思わない。偶然に共通点があるだけだと思う。アニタの前世は僧侶だと彼女の師父が言っているもの。
追記:ようつべに
こんなものがあります。終わりの方でダニーが「粉紅色的一生」を歌っているのですが、そんなことはどうでもよくて、私は「MONICA]を歌う張國榮(レスリー・チャン)のうしろでフリをまねて歌っているアニタを見ています。ほかにも若いころのアニタが色々とアップされているので、はまって見ていただけるとうれしいです。
で、
オマケをひとつ。これは当時、林青霞(ブリジット・リン)が行ったコンサートだからと、彼女目当てで発売されたときの高いVCDセットを買ったのですが、アニタがゲストだったなんて、なんという幸運。アニタが歌うこの曲も好きなら、歌いながらジェスチャーで観客とコミュニケートするアニタにも注目。美しいアニタです。
- 2007/08/27(月) 18:17:38|
- 梅艶芳
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