10年前、ダイアナ妃が交通事故でケカをした、という第一報からずっとテレビの特別番組を見ていた。十何年前かのグレース・ケリーというかモナコ王妃の交通事故の報道のときもそうだったが、なんとなく、ダイアナ妃も重症か亡くなってしまうのではないかと感じていた。
ダイアナ妃のことは一般的なことしか知らないが、エイズ患者にさわったり、地雷が埋まっているところを歩いたり、自分の名声や知名度を最大限に利用して、世の中の人々の注目を集めたところはすごい。エイズ撲滅のためのチャリティに熱心でも、エイズ患者と話し、身体に触れた有名人はダイアナ妃が初めてだ。また、戦争(内戦も)が終わっても、地雷が埋まっているところは多く、地雷原の近くに住む住人たちは未だにその被害にあっている・・・なんて、ダイアナ妃が地雷原を歩くまであまり知られていなかったと思う。彼女は2度歩いたのだそうだ。一度目は撮影に失敗したので、さらにもう一度歩いたのだ。驚くべき行動だ。ダイアナ妃が「人民のお姫様(People's Princese)」と呼ばれるのは、庶民の感覚を維持しながら、自分のおかれた立場を知っていて、それをチャリティなどに最大限に生かしたからだろう。皮肉なことに、皇室に嫁いでも、おとぎ話のような生活は待っていなかったという現実も、親しみを覚えさせる。完全な人間、完全な一生なんてありえない。
バッキンガム宮殿の前に人々が置いた花束の数が日ごとに増えていく映像を見るたびに胸が詰まった。今日も、そのシーンが一番感動的だった。人は亡くなったときに初めて、その人の価値が示されるのだろうか。
- 2007/09/01(土) 15:07:42|
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