ムゲン・スペース・メモランダム

一度ファンになると、一生付き合っていくのが私のファン流儀。言い換えれば、そういう人しかファンにならない。私の世界はムゲン・スペース。夢中になれるって、しあわせ。

引越し荷物 26

 何を話していても、必ず、その人のアイドルのことに話が落ち着いてしまうなんて最低だと思っていたが、今の私がそうなっている。興味の対象はさまざまでも、結論として、これがアニタ・ムイ(梅艶芳)だったらどうだろう?アニタのときは○○だったなぁ、に落ち着いてしまう。もう、直接答えを聞くことができないから、知っていることを総動員させて想像するしかない。そうなると、何でもアニタに関連付けてしまうのだ。アニタ・ファン以外の人はこのブログに嫌気がさしてしまうだろうが、この現象はずっと続くような気がする。
 去る18日は父の日だった。アニタは父の顔を知らない。台湾のテレビ番組のインタビューで、父親の事を聞かれて「私が生まれる前に亡くなったのでどんな面影なのかわからない」と答えている。広州から香港へ移ってきたとき(というか、中国から逃げてきた、ということだろう)のどさくさで父の写真は一枚もないのだそうだ。アニタは「母に父はどんな人だったの?と聞いても、“やせて背の高い人”と答えるだけ」という。彼女には年が離れた兄が二人に4歳年上の姉がいるが、「自分は誰にも似ていない」と続ける。「拾われてきたのじゃないの?」と疑問を持ったことさえあるそうだ。毎日働くことに忙しかった母はアニタが何かを言うと「うるさい」と怒ったそうで、父のことを聞いてもまともには答えてもらえなかったのだろう。兄には聞いたことがなかったのだろうか?年が離れていて、ほとんど相手にされなかったのだろうか?彼らも働きに出ていて、家にはあまりいなかったのかもしれない。では、姉のアンはどうだろう。4歳年上なら、少しは父の思い出があったのではなかろうか?あるいは、父は滅多に家にいなくて、姉にもあまり記憶がなかったのかもしれない。
 アニタの父は彼女が幼いときに病死した、とか事故死した、という文章を私は読んでいたが、事実は生まれる前に亡くなっていたのだ。しかも、彼は船員だったらしい。母といつも問題を起こす長兄と2000年に亡くなった姉は確かに似ている。二番目の兄を見たことはないが、同じように似ているのだろう。無責任な妄想をすれば、アニタと他の兄や姉とは父親が違ったのかもしれない。ともかく、最低限、アニタは父親似だったといえる。
 アニタの母は再婚をしなかったが、妻子のある男が同居していた。もっとも、母は妻子がある男とは知らなかったらしい。そんな男だから、アニタの家族を養うどころか食いものにしていたし、ハラスメントもあった。その頃のアニタと姉のアンは棒をベッドに用意して寝ていたそうだ。夜中にその男が部屋に入ってきたら、その棒で追い払うために。(明報周刊#1848と壹周刊#64)台湾のテレビ番組のインタビューから察するに、アニタはアンをかばって男に立ちはだかったことがあるようだ。二人とも、暗闇が怖かったのはこういうことが原因かもしれない。さらにアニタが結婚しているかガールフレンドがいる男性とは付き合わない、そのときは自分から去る、というのは子供の頃の経験から“第三者の悲劇”を見ていたからだろう。この考えは、アンジェリーナ・ジョリーと同じだ。アンジェリーナは父が家庭を顧みずに不倫をしていたから、自分は不倫関係の人とは関わらないと決めているそうだ。
 こういうアニタの子供時代は、私の想像の域を超える。似たような小説や映画から想像はできても、実際はそれ以上だっただろう、と考える。
 学校へ通いながら夜は夜中すぎまでクラブやラウンジで歌っていたから、授業中は居眠りをしていて良く先生にしかられた。「ムイ・インフォン」という名前、サウンドが嫌いで「アニタ」という英語の名前を選んだのは、フル・ネームで呼ばれるときは、主に先生に叱られるときだったからだ。呼ばれるたびにビクッとしたそうだ。 (2006年6月22日)
  1. 2006/08/03(木) 08:24:43|
  2. 梅艶芳
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Author:fanfunfuan
 かつては、「スクリーン」や「ロードショー」などにハリウッド映画の記事を書いていたライター。あるときは[AT],あるときは[ブリジット・ファン]、あるときは[アニタ・ムイ・ファン]と、・・・つい、その場の思いつきでHNが増えてしまったが、これからはfanfunfuan。仁侠映画、林青霞、ジュリー・アンドリュース、山口百恵さんたちは私の「ファン殿堂入り」した人たち。現在は、亡き梅艶芳(アニタ・ムイ)さんに夢中。因みに、写真はアニタです。
管理人へのメールは私のHPこちらから。

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