10月13日の夜から日本にまる一ヶ月滞在していた。私がアメリカへ行く前のものを入れた段ボール箱の整理をする予定だったが、ほとんどしないで終わってしまった。私が生活していた部屋は「納戸」と化し、どこから手をつけてよいかわからなかったこともある。毎日、年老いた両親のそばにいて、二人が少しずつ「壊れてきている」ことを実感した。86歳と83歳だから、これは自然なことなのだろう。むしろ、病院へ通い、薬を飲みながらではあるが、二人とも動けるし元気なほうだと思う。
東京国際映画祭へ行く予定だったが、これも、高い飛行機代をかけて東京と札幌間を往復するほどでもないと、パスしてしまった。それよりも、長く一緒にいてほしい、という母の言葉に従った。こんな年になっても、帰るところがあって、しかも、長くいてほしいなんて、私は非常に恵まれている。
映画は二本しか見なかった。『空気人形』と『THIS IS IT』。レディース・デイの千円で見たのだ。前者はあとで「見てほしくなかった」と言われたけれども、仕方がない。後者は大きな画面で見てよかった、と思った。マイケル・ジャクソンのすごさがわかる作品。映画にする予定ではなかった映像だから、かえって素のマイケルが見られた。亡くなったあとの追悼番組や映像をダウンロードして見たが、これはマイケルが残した宝だ。これほどKING OF POPの称号が似合う人もいないだろう。
東京にはLAに戻る前の5日間滞在した。純子さんは上海ロケから戻ったばかりで忙しいとのこと。「それならば、次回を楽しみにします」とメールをしたのだが、10日の午後、わざわざ、電話をくれて、「夕方、お茶をするくらいだけど」と時間を作ってくれた。そこで、前述の言葉が出たのだ。試写で、初めてあんな作品になっていると知ってショックだったそうだ。出演シーンがバッサリとカットされていたのだ。私は思わず『愛君如夢』のときのアニタ(梅艶芳)の心境を想像した。アニメの『サマー・ウォーズ』はたまたま飛行機の中で見た。声の出演をしているとは知らなかったが、何気なく見ていたら純子さんの声が聞こえてきたので驚いた。「画面を見ながら、限られた長さで感情を込めて台詞を言うのって難しいわよ」とのこと。断るつもりでスタジオへ行ったら、テストだけでもとなり、「そういう風な感じでお願いします」と言われて断れなくなってしまったそうだ。
大陸版の本が出たんですよ、と報告したら「その女優さん、さぞかし喜んでいることでしょうねぇ」と又言われてしまった。そうだったらいいのだけど。純子さんのような人と知り合いになっている私は、もう、それ以上を望むことはないのだと思う。ファンとしてこれ以上ない扱いを受けているわけだから、この上にブリジット(林青霞)と心を通わせたいなんて考えるのは望みすぎだ。誰もできなかったロング・インタビューをして、それを本にすることができたのだから、夢は叶ったのだ。
日本滞在中に山本一力の本を3冊と宇宙と人間の関係の本を2冊読んだ。後者のうち小林正観氏が中川昌蔵氏に霊界のことなどを聞いた「守護霊との対話」が非常に面白かった。これについては別の日にエントリーしたい。
- 2009/11/25(水) 17:12:12|
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