梅艶芳故事(アニタ・ムイ・ストーリー)10 つづき
アニタの映像を見ていて気がついたことがある。ダンスがあんなに上手くて、リズム感が抜群のアニタなのに、彼女はスポーツが不得意のようだ。少なくても、バスケットボールはだめだ。北京語の曲「我很快楽」のカラオケ映像を香港で見たことがあるが(中国のサイトにアップロードされたこともある)、アニタはバスケットボールをうまく扱えない。シュートが決まらないのではなくて。それ以前のドリブルができない。学校で体育の時間にボール・ゲームをしなかったのだろうか?あっても、仲間はずれだったからボールにはあまり触れるチャンスがなかったのかもしれない。当然ながら、鞠つき遊びなんかもしたことがない、と断言する。その代わり、走るのは得意だったそうで、90年代の後半は家の周りをジョギングしていた。
スポーツといえば、アニタが泳げたかどうかは分からない。88年制作のTVB音楽特輯「夢裡風情」の中で浮き輪につかまって泳ぐところと、ハワイで撮ったMTV集「鏡花水月」(94年ごろの製作)の中でスキューバ・ダイビングの準備をしているところがある。プール付の家に住んでいたこともあったと記憶する。でも、泳げたとは限らない。テニスも下手で、悪友の譚詠麟(アラン・タム)らと日本へスキーをしに行ったこともあるのだが、アニタはホテルから出なかったらしい。
それから、アニタは左利きだった。マイクはほとんど左手で持ち、右腕に時計をするのが彼女の習慣だ。だから、左利きなのではない。彼女は字を書くのもはしを持つのも右手だ。今でこそ、左利きはスポーツ界などでも重宝されるようになったが、一般的に70年大くらいまでアジア人は左利きを好まなかった。香港はどうなのか知らないが、日本は学校で習字の時間というのがあって、左利きの人は分が悪かった。だから、字を書くのだけは右手を使うという左利きの人が多い。アニタが左利きだとわかったのは彼女の映画を見ているときだった。物を投げるときやとっさに反応したときに左手を使うからだ。そう思って注意して見ていると、自分を指すときに「私?」と左の人差し指を顔の中央に向ける。(余談だが、アメリカ人は自分の胸を指す。)ビールやシャンペンを注ぐときも左手の握力が強いのだとわかる。
さらに、どうでもいいことだが、CD「梅艶芳」や「壊女孩・梅艶芳」の頃のアニタの写真はあごが上がっている。これは眼が悪い人の特徴で、後になってアニタは近視と乱視が混じっていると知った。当時の、アニタはバッド・ガールとか社会に挑戦的なイメージをウリにしていたことがあったから、あごが上がっているポーズは強いて直さなかったのだろう。
(注)カテゴリー分けのため、新たにアップしました)
- 2006/08/12(土) 15:11:48|
- 梅艶芳
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0