ムゲン・スペース・メモランダム

一度ファンになると、一生付き合っていくのが私のファン流儀。言い換えれば、そういう人しかファンにならない。私の世界はムゲン・スペース。夢中になれるって、しあわせ。

プロになってからの梅艶芳(アニタ・ムイ)

 ご無沙汰していた梅艶芳(アニタ・ムイ)ストーリーの続きをボツボツ書き始めようかな、という気になってきた。ちょっと、事情があって書こうか、やめようか迷ったのだが・・・。
 
 再開するにあたって、ちょっと、断っておきたいことがある。
 私はアニタの本を書くつもりでいるので、ここに書くことはその本の「下書き」だと思っていただきたい。えらそうな事を言うつもりはないが、色々と私なりに調べたり、インタビューしたことをまとめて書いているので、著作権は私にある。勝手に転載することは著作権法に違反するのをお忘れなく。


 梁小田(マイケル・ライ)は日本へ留学して、「ナベプロ」とフジテレビでタレント養成術を学んだそうだ。彼に梅艶芳(アニタ・ムイ)の契約について尋ねたところ「新秀コンテストの後すぐに、華星唱片(キャピタル・アーティスツ/CA)はアニタと8年間の契約を結んだ。歌唱力があるし、スターに育てられると思ったからだ。アニタの母は驚いていたよ」とのことだ。実績のある歌手でもそんなに長期の契約は結ばない。歌唱コンテストで優勝しただけの17歳の少女に長期の契約を結ぶとは異例だ。結果から言うと、キャピタル・アーティスツは金鉱を掘り当てたことになる。同時にTVBとも専属契約を結んだそうで、アニタに尋ねたときは「5年間」と左手の指を開いて見せた。そのときのジェスチャーが「5年もよ」というちょっとウンザリしたものだったのをよく覚えている。TVB出身のスターに何人かインタビューしたことがあるが、彼らはこぞって、「契約は長くて、安い給料で眼いっぱい働かされたよ」と言っていた。
 当時の雑誌の記事によれば、キャピタル・アーティスツとマネージメント契約が5年で、レコード契約が3年、月給制ではなくて、コミッション制だった、とある。ともかく、7月18日を境に、アニタは周りが敷いたベルトコンベアーに乗って、与えられた曲を歌い、言われるままにテレビ出演をし、音楽祭などに参加する。彼女には選択の余地はなく、マネージメントを担当していた陳淑芬(フローレンス・チャン)は「出演料はあまり問題ではなくて、できるだけ露出することを重視した」と言う。コンテストに優勝して間もなく、TVB番組『香城浪子』の主題歌「心債」(J・ウォン作詞、J・クー作編曲)を歌うことになった。それに合わせて同名のアルバム(香港では日本のようにシングル・レコードを出さないのが普通)を出したが、アニタはA面の6曲(うち山口百恵の歌を3曲と和田アキ子の歌1曲をカバー)だけを吹き込み、B面は三人の男性歌手が2曲ずつ歌った。CAが売り出そうとした男性歌手たちだった。06年8月現在、その「心債」を始め90年までCDの復刻盤がリリースされたので、十代のまだ少女っぽい、可愛らしい歌声から油の乗り切った絶頂期のアニタのそれが聴ける。是非買って、聞き比べていただきたい。
(続く)
  1. 2006/09/08(金) 17:34:00|
  2. 梅艶芳
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 かつては、「スクリーン」や「ロードショー」などにハリウッド映画の記事を書いていたライター。あるときは[AT],あるときは[ブリジット・ファン]、あるときは[アニタ・ムイ・ファン]と、・・・つい、その場の思いつきでHNが増えてしまったが、これからはfanfunfuan。仁侠映画、林青霞、ジュリー・アンドリュース、山口百恵さんたちは私の「ファン殿堂入り」した人たち。現在は、亡き梅艶芳(アニタ・ムイ)さんに夢中。因みに、写真はアニタです。
管理人へのメールは私のHPこちらから。

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