ロサンゼルスの11月はバカ陽気が続いている。日中は青空が広がり、半袖でも暑いくらいだ。日によっては摂氏30度近くまで温度が上がったりする。湿度は10%くらいで、なんだか、他の地域には申し訳ないようなポカポカ陽気だ。
こういう環境に慣れてしまうのが怖いので、再び、アニタ・ムイ・ストーリーの続きを書くことにした。いきなり、84年から書いているので、それ以前のお話を忘れてしまった方は、過去のブログを参考にしていただきたい。
梅艶芳故事(アニタ・ムイ・ストーリー)22
84年も忙しかった。まず、一年の総決算となる歌謡賞の授賞式が一月にある。TVBの十大勁歌金曲頒奨典禮(「赤的疑惑」と「交出我的心」で受賞)とRTHKの十大中文金曲奨(「赤的疑惑」で受賞)などに出席した。当然ながら「歓楽今宵」をはじめ、TVBのバラエティー番組に出演したり、アニタにとって本格的な映画出演となった『縁[イ分]』では張國榮(レスリー・チャン)や張曼玉(マギー・チャン)らと共演した。しかも、翌年の香港のアカデミー賞ともいえる香港金像奨で最佳女主角(最優秀助演女優賞)を受賞するという栄誉に輝いた。
それから3枚目のアルバム「飛躍舞台」をリリース。梁小田(マイケル・ライ)はこのアルバムについて「私のアイディアによるコンセプト・アルバムで、タイトルの通り、曲目はステージの初めから終わりをイメージしている。ジャケット・カバーはアラン・チャンがディザインした」と語っている。陳淑芬(フローレンス・チャン)は明報周刊に連載された回想録で、劉培基(エディ・ラウ)がアラン・チャンを推薦した、と書いている。どちらにしろ、このジャケット・カバーは84年度の「最優秀ベスト・カバー」に輝いている。欧陽菲菲(オウヤン・フィフィ)が歌った「ラブ・イズ・オーバー」の広東語カバー「逝去的愛」や、前述の「不信愛有罪」などがアルバム中にフューチャーされていて、それらの曲をちりばめた、初めての音楽特番『三色梅艶芳』が放送された。なんと若き劉青雲(ラウ・チンワン)が共演者のひとりだ。三人のアニタがそれぞれユニークな体験をするというような、ほとんどまとまったストーリーはない。散漫だが、まぁ、MV集とでも思えばよいかもというようなものだ。ただ、ナチスのイメージは危ない気がする。それにこのときに歌っている「莫逃避」はスティング/Stingの「Every Breath You Take」をパクッた曲と思うので、余計に好きになれない。

- 2006/11/19(日) 08:35:35|
- 梅艶芳
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